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電車    2008 / 02 / 11 ( Mon )
めちゃ短い通学中の落書き。
 回廊のように連なる柱が線路の上に長い長い影を落とし、只淡々と遠のいてゆく。
斜の日に僅かに風景が赤く、未だ短針が下を向き始めて間もないというのに傾いだ物はどうしようも無く沈む。
車内で只ひとり退行方向を向いた所で何かが得られる訳でもないというのにただ風景が電車を通り越して行くのを眺めた。踏切の警告音も耳を掠めては遠のき、消えてしまう。過ぎて間もなく踏切は開き、面白みのない色をした車両がのそりと動き出し人が行き交う。
それも又遠のく、遠のく。
植木の傍を通ると窓ガラスに薄く映り込んだ車内に木漏れ日にまだらな影が這う。
それも又束の間の事で、何時の間にか通り過ぎては又建物や柱の影が揺られ揺れる電車を撫でる。
ひとつかふたつ、前の駅で彼女は降りた。

光差す“外”はまるで現実味のない別世界。
そこに身を投じた彼女は一体何処へゆくのだろう。
光に呑まれるように彼女の華奢な背中が遠ざかる、遠ざかる。


 気が付けば線路を囲う“外”は地表に僅かな枯れた葉を張り付かせ、いくつかの電塔が墓標のように聳え立つ荒涼とした土地が広がっていた。
昔読んだ有名な小説を思い出す。


聳え立つ十字架。響く賛美歌。


 彼は、親友と一緒だった。
 僕の隣には誰もいない。

 彼は、愛すべき親友といつまでも一緒だと信じていた。
 僕の隣には誰もいない。

 さようなら。

 さようなら。

 最後に親友は彼の前から姿を消した。
 彼は胸が裂ける程泣き叫び、
 彼は親友の名を呼んだ。
 答えはない事を彼は知っていた。

 又一つ踏切を超えた。
 

 かんかんかんかん。

 頭に響く。

 反響する。

この音は嫌いだ。


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