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短文    2008 / 08 / 21 ( Thu )
はや→フェイなのフェイ
はやて完全片思い中学生。
はやて好きの人に喧嘩売ってしまいました。
前回同様書き途中。といいますか、ここネタ帳になりつつあります。










 冗談のつもりだった。
いつもと同じ、軽いスキンシップだと。

背の高い彼女の腕を引いて。背伸びをして。
頬に唇を触れさせた。

(――――あかん)

 しまったと思ったときには、もう遅い。
諦めたはずのものが胸の中ではじけた。

離れていくその顔は、泣きそうな、困った顔。

(あはは、気づかれてしもた)

「―――はやて」

困惑の滲んだ声音で呼ばれ(やってしもたな)と自嘲する。

「冗談やよ」

 笑ってみせる。
腑に落ちないものを感じつつも、ほっとしたような顔。
そんなすぐ顔に出してしまう素直さが、―――愛おしい。






「・・・まだ、こんなに好きやったんやなぁ」



誰にとも無い呟きは、一人の帰り道でカラスに笑われた。



 “帰り道。”






 「はやて、おかえり!」

 家に帰ると、まっさきに我が家の甘えん坊が出迎えてくれた。
「ただいま、ヴィータ。ええ子にしとったか?」
「うん!」
 甘えたように抱きつき、頬擦りされる。
毎度のことながら、くすぐったくてこそばゆい。
「お帰りなさい、主はやて」
「おかえりなさい!はやてちゃん」
「・・・・」
 リビングにつくと、シグナム、シャマル、ザフィーラが出迎えてくれる。
「おかえりなさいです!」
 そして、末っ子のリインも。
「みんな、ただいま。今、晩御飯の用意するからちょぉ待っててな」
 鞄を置いて、エプロンをつけようとすると「それには及びません」とシグナムから静止の声。
「今宵は・・・その。私たちがご用意いたしましたので」
 珍しく口ごもるシグナム。心なしか、頬が赤い。
「そうなんだ!みんなで作ったんだぜ」
「リインも頑張ったですぅ!」
「だからはやてちゃんは、椅子に座って待っててください」
 促され、戸惑いながらも食卓の定位置に腰掛ける。
「なんや、今日はなんかの記念日やったかな?」
 頭の中でカレンダーを広げてみても、どこにも赤丸は見つからない。
「そんなんじゃねーよ」
 目の前に皿を並べながら、ヴィータが得意げにおすまし顔をしようとするが、笑顔が堪えきれずにこぼれている。
「そうですよ」
キッチンへ向かったシャマルが、暖めなおすためかお鍋に火をかけながらこちらに振り向いて微笑んだ。
キッチンから良い香りが漂ってくる。どうやらカレーらしい。
「リイン、これ頼めるか?」「はいです!」
 そんな風にてきぱきと食卓が整えられていく中、振り仰ぐとシグナムが目を細めていた。
「なんや、みんなでわたしに隠し事か?」
 背もたれ越しに、シグナムへ問いかけるが「もう少しの辛抱です」と避けられてはおとなしく待つしかない。
目の前に立派なカレーが並び、中央に綺麗に盛られたサラダがあった。
「すごいなぁ、これ、みんなが作ったん?」
 素直にそう訪ねると、照れながらも口々に肯定の言葉。
「ふふっ、おいしそうや。それで、一体なんなんや?」
 そろそろ白状しいや、とみんなを見渡すとヴィータ、シグナム、シャマル、リイン、ザフィーラが目配せをする。

「はやて、いつもありがとう!」
「日頃の感謝を込めて、何かしてさしあげればと」
「お料理、いつもはやてちゃんに任せっぱなしですからね」
「それはシャマルが味付けを失敗するからです!」
「僭越ながら」
 

「・・・みんな・・・」
 家に帰れば、暖かい笑顔が迎えてくれる。
何も無いあの頃とは、比べ物にならない幸せ。
「・・・?はやて?」
 ヴィータが気遣わしげにわたしを伺う。
食卓の料理がまぶしくて、気がつくと目からぼろぼろと涙がこぼれていた。
わたしは今、こんなに恵まれているのにこれ以上何を望むのだろう。
 みんなが心配そうな顔をする。これじゃあかんと、目を強くこすって涙をとめた。
少し痛かったが、顔を上げて微笑んだ。
「ごめんな、せっかくみんながつくってくれたのに。なんやしめっぽくなってしもたな」
「いえ」
「はやてちゃんのためですから」
 シグナムとシャマルの言葉が頼もしい。
「日頃のお礼を言うのは、むしろこっちやで。ありがとうな。ほんまに、ありがとう」

 みんなが、微笑んでくれる。それだけで満たされた気持ちになれる。

「ほら、冷めないうちに食べるよ」




 そうじゃなくなったのはいつからだろう?




                   (気が向いたらつづく)




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